リアル脱出ゲームの本を購入して妻と一緒に謎を解いていたんです。こちらの本です。
妻と協力してあーだこーだ言いながら考えて、なかなか解けなくて、でもやっと解けたときはめっちゃ嬉しい!って楽しんでいたんです。で、翌日、ふと、この謎を解く過程は研究の進め方と同じだな、と思ったんですよ。
実は一度実際のリアル脱出ゲームを挑戦して、もうちょっとのところで脱出できなかったので、とても悔しかったことがあります。そのときは解くのに精一杯だったのですが、妻と本の謎を解いたときは、少しゆったりと謎を解くことができました、そのためリアル脱出ゲームの解き方と研究の進め方の類似性について考えられたのだと思います。今回はその辺りをまとめます。
仮説→検証
リアル脱出ゲームの謎は難しいです。手がかりはあるものの一筋縄では解けません。なので、仮説を立てて、それを検証する、ということを繰り返し行う必要があります。
たとえば、漢字の文字がいくつも並んでいる謎があったときに、関係性が見いだせないとします。そのとき、たとえば、漢字ではなくて ひらがなで考える、という仮説を立てるわけです。そしてその仮説を検証します。すべてひらがなに直して、関係性を検討します。これで上手くいかなかったら、別の仮説、たとえば英語にするとか数字するとか考え、それを検証します。もし検証して、手がかりと矛盾しないことがわかれば、方向性は正しいとして、次の仮説を立て、検証します。
このように、仮説を立てることと検証することを繰り返しながら、謎を解いていくわけです。
研究も 仮説→検証 の繰り返し
研究も、仮説を立て、それを検証する、ということの繰り返しなのです。仮説が間違っていたら、別の仮説を立てて検証します。これによって、真理とか、達成したい目標に近づいていくわけです。リアル脱出ゲームの謎解きの過程と全く同じです。
協力してプレイ
実際のリアル脱出ゲームでは、6人とか複数の人と協力して脱出を目指します。自分自身もそうですが、他の人も仮説→検証を繰り返して謎を解きますので、すでに検証された仮説についてはもう検証する必要はないわけです。このようにチーム内で情報共有しながら最終的にゴールするのも、リアル脱出ゲームの面白みの一つです。
研究も協力プレイ
研究も、すべてを一人でやるわけではありません。分かりやすいのは、共同研究やチームで行う研究です。それぞれ関係者の役割を明確にしながら研究を進め、つまり仮説を立て検証することを繰り返し、定期的に情報共有しながら、最終的な目標の達成を目指します。
ただ、研究も協力プレイで行う、というのは共同研究やチームの研究に限った話ではありません。研究成果、つまり検証された仮説については、論文発表や学会発表という形で他の研究者と情報を共有します。これによって、すでに検証された仮説を、改めて検証する必要はなく、むしろ、その仮説を上手く活用してさらなる高みを目指すことができるわけです。このようにして、研究全体が進みます。
まとめ
リアル脱出ゲームの謎解きと研究を進めることは、
- 仮説を立てることとそれを検証することを繰り返す
- 他の人と協力してプレイする
という点で似ていることを説明しました。
なので、リアル脱出ゲームの謎解きが好きだったり、得意だったりする方は、研究に向いているのです。
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