657_min


人工知能はまったく怖くありません。

人工知能の話題として、一つは

  • 人工知能によって生活が便利になる!
  • 人工知能が人の代わりにいろいろとやってくれる!

といった人工知能のメリットです。具体的には、

  • 人工知能が迷惑メールを仕分けしてくれたり、
  • Amazonや楽天で自分の好みの商品を示してくれたり、
  • 人工知能とお話ができたり、
  • 自動で車を運転してくれたり、

といったことです。人工知能、便利ですよね~。

さらに、今は想像もできないことが人工知能によって実現するかもしれません。下の本にも、人工知能でできることについて医学・宇宙物理学・情報技術・ナノテクノロジー・脳科学・認知科学・心理学・哲学などいろいろな分野で予想されています。

人工知能、楽しみです。

しかし、人工知能についてはよいコメントばかりではありません。

  • 人工知能が暴走したらどうするのか?
  • 人工知能が人類を滅ぼすのではないか?

といった不安の声もあります。人工知能は本当に怖いものなのでしょうか?

実は、使い方を間違えなければ全く怖くありません。現役のデータサイエンティストであるわたしがその理由を説明します。

人工知能も、データにもとづいて学習された数値モデルの一つ

わたしたちの生活には、過去のデータから作られた いろいろな『数値モデル』が活用されています。たとえば天気予報もそのような『数値モデル』の一つです。過去のたくさんの日の天気図のデータから、ある日の天気図とその翌日の天気との関係を『モデル化』します。つまり天気図がこんな特徴をもっていれば翌日は晴れるとか、別の特徴をもっていれば翌日は雨になる、といったたくさんの例をモデルに学習させるわけです。ここで作られた『数値モデル』に、今日の天気図を入力することで、明日の天気がどうなるか予測できるわけです。

人工知能も、『天気を予測する数値モデル』と同類です。

過去のいろいろな種類のたくさんのメールを用いて、メールの文章とそのメールが迷惑メールかどうかとの関係性を『数値モデル』として作っておきます。つまり、迷惑メールのメールの文章にはどんな特徴があったか、モデルに学習させるわけです。すると、新しいメールをその『数値モデル』に入力するだけで、そのメールが過去の迷惑メールの特徴と似ていれば迷惑メール、似ていなければ普通のメール、といった具合に判断できます。
またAmazonや楽天などは、さまざまな人がさまざまな商品を買ったデータを持っています。そのデータを使って、一人ひとりについて過去に買った商品とこれから買う商品との関係性を『数値モデル』として作っておきます。すると新しい人について、その人が過去に買った商品をその『数値モデル』に入力することで、その人が買いそうな商品を示してくれます。
またさまざまな人の会話について、会話の中の単語と単語のつながりについてのデータを用いて、ある人が話した内容ともう一人のそれに対する応答との関係性を『数値モデル』として作っておけば、ある人の話の内容をその『数値モデル』に入力することで、どのように応答したらよいか出力してくれます。

このように、ちまたで話題になる いわゆる『人工知能』は、ロボットの部分やロボットが動くところに目がいきがちですが、その『知能』の部分、つまりみなさんが怖がる原因の部分は、実はデータにもとづいて作られる数値モデルの一つなのです

怖がらずに人工知能を使うために大切なことは?

先日ブログにこちらの記事↓を書きました。

回帰モデル・クラス分類モデルを使うときに必ずやらなければならないたった1つのこと~モデルを適用できるデータ領域(適用領域・適用範囲)の設定~

『人工知能』もデータにもとづいて作られる『数値モデル』です。ということは、『人工知能』を使うときにも、『人工知能』を適用できるデータ領域(適用領域・適用範囲)を必ず設定しなければならない、ということです。これが重要なのです。

『人工知能』に対しても、どんなデータでも入力できてしまいます。そのため、入力したデータが適用領域の外であれば、『人工知能』から出てきた結果は信頼できない予想外のものになります。しかし、適用領域の概念がないと、その信頼できない結果が現実に起きてしまい、たとえばそれが『人工知能』の暴走になったりするわけです。これではいけません。

『人工知能』を使うとき、ちゃんとその適用領域を設定しておけばなにも問題はありません。仮に適用領域の外のデータが『人工知能』に入力されたとしても、「そのデータは適用領域の外になります。入力できません。」とかなって、これで終了になります。まったく問題ないでしょう?

どうやって適用領域を決めるのかって?

それはこちらに書かれています。

まとめ

人工知能を使うときには必ずその適用領域を設定しましょう。そうすれば、人工知能はまったく怖いものではなくなり、とても便利なものになります。

これからみなさんが人工知能に出会うときは、「この人工知能は適用領域が設定されているのかな?どのように設定されているのかな?」と疑問にもったり実際に調べてみると良いでしょう。