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引き続き環境システム関係の研究室の紹介です。

岩手大学 理工学部 システム創成工学科社会環境・基盤コース 環境システム工学研究室です。

主催者は中澤廣教授です。

なお環境システムについては

あたりが参考になります。

どんな研究をしているの?

環境システム工学研究室では主に

  • 廃棄物のリサイクル
  • 環境の修復

に取り組んでいます。廃棄物に含まれるいろいろな金属・いろいろなプラスチックを個別に分けたり汚染されてしまった土壌や水を安全に、そして低コストでキレイにしようとしています。

研究テーマ

研究テーマは主に以下の3つです。

  • 廃棄物をリサイクルするための分離技術の開発
  • 汚染土壌・汚染地下水浄化法の開発
  • 機能材料を用いた排水処理法の開発

順に説明します。

廃棄物をリサイクルするための分離技術の開発

たとえば家電製品の多くには、

  • 金属: 鉄・銅・アルミなど
  • 金属でないもの: プラスチック・繊維・ゴムなど

が含まれています。リサイクルするためには、これらを個別に分けなければなりません。家庭のゴミを分別するのと一緒です。

一般的には、液体に入れて、比重の大きさの違いを利用して分けていました。つまり重いものは下に行き、軽いものは上に残るので分けられるわけです。しかしこの方法では、いろいろな液体を使わなければなりません。中には環境や人体によくない液体もあります。

そこで環境システム工学研究室では液体を使わずに分けることを研究しています。

一つのアイデアは、振動させることで分けることです。こちらの写真のように、うまく揺らすことで重いものと軽いものとを分けることができます。

また、PETボトルに他のプラスチックが混ざってしまうとリサイクルできないため、PETと他のプラスチックとを分ける研究もしています。この分離が難しいのは、比重がほとんど変わらないためです。そこで環境システム工学研究室では風の力をかりることで、PETと他のプラスチックとの形の違いを利用して分けることを行なっています。

汚染土壌・汚染地下水浄化法の開発

不法投棄が原因で、土が汚れたり、その下の地下水が汚くなってしまいます。土や地下水をキレイに戻したいのですが、財政状態のよい自治体ばかりではないため、その処理にあまりお金をかけられないのも現状です。

そこで環境システム工学研究室では、微生物を用いた土や地下水の浄化方法に着目しています。そしてジクロロメタンという有害物質を分解してくれる微生物がいることを確認しました。今は

  • その微生物がどういう条件で分解してくれるのか?
  • 分解したあとに何を出すのか?

について研究しています。

さらに研究室では、太陽光によって有害物質を分解する研究もしています。太陽光それ自体にはお金がかからないため、低コストで処理できると期待されています。

なお金属の分離については、磁石を使って金属のみをくっつける方法を研究しています。

機能材料を用いた排水処理法の開発

ヒ素、鉛などの金属を含む排水をそのまま流すと環境に多大な影響を与えてしまうため、排水処理をしなければなりません。さらに、あまりお金をかけずに廃水処理することが求められています。

環境システム工学研究室では、バクテリアを用いて処理することに着目しています。そして、亜ヒ酸を処理できるバクテリアを発見しました。今は、たくさん処理してくれるバクテリアやその周辺環境の条件について研究しています。

研究室の活動

卒業論文・修士論文のテーマについてはこちらをご覧ください。

研究室の様子はこちらのギャラリーで確認できます。

これからの研究成果も楽しみですね。