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前回と同じく環境システム関係の研究室の紹介です。

九州大学大学院 総合理工学研究院 エネルギー環境共生工学部門 伊藤研究室です。

なお環境システムについては

あたりが参考になります。

どんな研究をしているの?

伊藤研究室で対象としているのは、

  • 室内環境
  • 健康影響

です。

人は基本的に室内で生活しますので、室内環境を整えることは重要です。

室内環境は、温度・湿度・化学物質の濃度・ダニの数などいろいろなことが複雑にからみ合っています。また健康影響についても、心理的なことや身体的なことなどが複雑に関係しています。

伊藤研究室ではそのような項目をすべて考えて数式であらわし、その数式を使って室内環境や健康影響をシミュレーションする研究を行なっています。これによって、適切な室内環境を保つための方法の提案もできるようになります。

具体的には以下のプロジェクトを進めています。

  • 気中分散粒子系汚染物質プロジェクト
  • 室内環境解析プロジェクト
  • 知的生産性プロジェクト
  • 工学-疫学モデルの連成と空気感染リスク評価プロジェクト
  • 数値人体モデル・数値気道モデルの開発プロジェクト
  • デマンド制御型全熱交換器の開発プロジェクト

順に説明します。

気中分散粒子系汚染物質プロジェクト・室内環境解析プロジェクト

室内の空気環境を管理するためには、様々な種類の化学物質の存在を考えなければなりません。たとえば呼吸器に問題がある人にとって、アレルギー症状を引き起こす化学物質は大敵となります。

伊藤研究室では、いろいろな化学物質が、室内のどこにどれくらい分布しているか計算によって求める研究をしています。その結果によって、

  • 室内環境はどれくらいか?
  • 健康への影響はどれくらいか?

を建物の室内ごとに評価します。

知的生産性プロジェクト

人は室内で働くこともあり、室内環境と仕事の生産性とは切っても切れない関係にあります。

伊藤研究室では、人の知的生産性とその人のいる室内環境との関係を、アンケート等で調査したり実験によって確認したりしています。

工学-疫学モデルの連成と空気感染リスク評価プロジェクト

たとえば空港などは生物兵器のテロの対象になりやすいです。建物の中にたくさんのひとがいるからです。何かが空気中にまかれると、空調の風にのって空港全体に飛んでしまいます。

伊藤研究室では、空港のような大空間において、

  • いろいろな物質がどのように流れて移動するか?
  • そして移動した結果として人体にどのような影響があるか?

計算によってシミュレーションする研究をしています。

数値人体モデル・数値気道モデルの開発プロジェクト

人体への健康影響を評価するためには、人体そして人体の周りでどのように熱や物質が動いているか考える必要があります。

伊藤研究室では、人体と人体の周りにおける、熱の動きや微粒子の動きなどを計算してシミュレーションにより見える化する研究を行なっています。

デマンド制御型全熱交換器の開発プロジェクト

建物の中の室内環境を考える上で換気は大切です。一方で、建物としては省エネルギー化を達成しなければなりません。

そこで伊藤研究室では、良好な換気と省エネを両立するような換気システムを開発しています。

研究室の活動

毎年論文発表や国際会議・国内会議での発表があり活発な研究室です!

これからの成果も楽しみです。