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前回と同じく電気自動車関係ですが、今回は電気自動車のためのすぐれた機能をもつ材料について研究している研究室を紹介します。

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科の電気化学研究室です。
主催者は石川正司教授です。

なお電気自動車については、Wikipediaか、以下の入門書を参考にしてください。

[電気自動車の入門書]

何の研究をしているの?

当研究室では電気エネルギーを自在に操る高性能材料を実現すべく、日々研究しています。

電気化学研究室のHPより

エネルギーには色々な種類があります。

  • 力学的エネルギー (速く動いていたり高い所にあるとエネルギーが高い)
  • 熱エネルギー (熱いとエネルギーが高い)
  • 光エネルギー (振動数が大きいとエネルギーが高い)
  • 化学エネルギー (不安定なものほどエネルギーが高い)
  • 電気エネルギー (電圧が高いほどエネルギーが高い)

などです。

電気化学研究室では、主に化学エネルギー電気エネルギーを対象にしているわけです。

研究項目

電気化学研究室では主に、

  • 電気化学キャパシタ
  • リチウムイオン電池

について研究をしています。今回はより電気自動車に関係しているリチウムイオン電池のほうを取り上げます。

リチウムイオン電池って?

リチウムイオン電池とは、正極と負極の間を、液体の中でリチウムイオンが行ったり来たりすることで、放電だけでなく充電もできる電池のことです。携帯電話・スマホ・ノートパソコン等のバッテリーとして使用されています。電気自動車にも、例えば三菱のi-MiEVや日産のリーフなどでリチウムイオン電池が使われています。

バッテリーに、リチウムイオン電池・リチウムイオンバッテリー・Li-ion電池・LIB・LiBなどと書かれているのを見たことがある方もいると思います。これがリチウムイオン電池です。

詳細は以下の本を参照ください。

どんな研究をしているの?

電気化学研究室では、このリチウムイオン電池をよりよくするための研究をしています。より電圧を高くしたり、より安全に電池を使えるようにしたり、充電をより速くできるようにしたり研究しています。

電気化学研究室では特にリチウムイオン電池の材料に着目しています。電解質・電解液の材料や電極材料として、新たな材料の開発を行っています。さらに、開発された電極材料を、どのような形で用いたほうがよりよい電池になるかも研究しています。

主なリチウムイオン電池プロジェクトとして以下のものがあるそうです。

  • サルファーLIBプロジェクト
  • イオン液体電池プロジェクト
  • 電池新規電解液プロジェクト
  • 生体材料利用電池プロジェクト
  • 新電池活物質プロジェクト
  • ハロゲン電池プロジェクト
  • 極限環境用電池プロジェクト

活発な研究室です

研究業績を見ますと、毎年受賞されていたり、多くの論文発表をしていたり、国内だけでなく国際学会でも発表しています。

以前にサイエンスZEROに出演したこともあるそうです。

これからの研究成果も楽しみですね。

大学・企業などとの共同研究

当研究室では基礎研究だけでなく、実用化を目前とする研究を多くの企業と共同で行っています。また、企業に対して技術指導なども行っています。今年度は共同研究企業総数が「27社」で、さらに9の大学・研究機関と共同研究を行っています。

電気化学研究室のHPより

こちらも活発ですね。興味のある方は問い合わせするとよいと思います。

学生の方へ

石川教授から学部生へ宛てたメッセージはこちらをご覧ください。

以上です。